Gibier

当店では年間を通してジビエ食材を多く使います。その多くは猪や鹿、熊や山カラスといった害獣指定された動物です。

 

フランス料理において、狩猟シーズンのジビエ料理は昔から人気がありますが、

その一方で猪や鹿などによる『害獣被害』が年々深刻化しています。

 

畑などが荒らされる農作物被害をはじめ、杉や檜の樹皮を剥ぎ木材価値がなくなるなどの森林被害、有用魚種の食害拡大などによる水産被害など、多くの生産者の方々が頭を悩ませているのです。

 

そうして捕獲・駆除される鳥獣のほとんどは埋設か焼却処分されますが、

その鳥獣を地域資源として有効活用する事で地方を活気づける動きが近年注目されています。

 

駆除することで産業への被害を減らし、森林や里山の環境保全に役立ち、さらに『食』に生かすことでビジネスに繋がり地域の振興にもなります。何より、今までただ処分されていた生命も無駄になりません。

 

当店では、狩猟シーズン以外でもそうした鳥獣達を積極的に使用し少しでも多くの方にジビエを知ってもらいたいと考えています。また「臭い」「硬い」などといったジビエ食材に対して持たれがちなイメージを払拭し、誰でも美味しくお召し上がり頂ける料理を心掛けています。

 

当店のような小さなレストランで出来る事は微々たるものですが、少しでも自然の環境や人々の生活に役立てればと考えております。

 

chef  井尾